もしも富士山が噴火したらどうなる?

 もしも富士山が噴火したら、日本はどうなるのだろう。どんな被害があるのだろう。誰もが、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。特にここ最近、富士山噴火の可能性が上がっていて、そのリスクが雑誌やテレビなどを通して広く知られるようになって来ました。ただ、誤解されている人もいるようですが、これまで休火山とされてきた富士山が、危険になったから活火山と呼ばれるようになったわけではありません。富士山は、ここ300年ほど噴火してはいないため、1990年年代までに子供だった人は富士山は休火山だと学んだ人もいるのではないでしょうか。ですが今も富士山は活動していて、活火山に区分されています。休火山は安全で、活火山に区分されたから危険度が高まった、というわけではありません。富士山に限らず、これまで休火山や死火山とされてきた山が、再び噴火したり噴気活動が起こったりしたために、休火山や死火山という区分がそもそもなくなったから、富士山は現在、活火山なのです。
 とは言え、やはり富士山周辺に住む人たちにとって、富士山の噴火は恐ろしいものです。また、宝永大噴火でも分かるように、噴火の規模、種類によっては首都機能を麻痺させるだけの威力があるかも知れません。
 もしも実際、富士山が噴火したら、どうなるのか、そんな被害が想定されているのか、富士山周辺、首都圏、そして日本全国への影響と分けて、それぞれ詳しく見ていくことにしましょう。